AI品質管理
出典に基づくAI下書きの作り方
AIに「それらしい文章」を書かせるだけでは、業務で再利用できる下書きになりません。必要なのは、どの主張がどの出典に基づくかを後から確認できる構造です。
文章を書いてから出典を探すのではなく、先に証拠をそろえ、その範囲だけで下書きを作ります。情報が見つからなければ「未確認」として止めます。
01
最初に「使ってよい出典」を決める
検索結果の要約、転載記事、古い社内資料を同じ重みで扱うと、根拠が不安定になります。業務ごとに一次情報、社内の正本、補助情報の優先順位を決めます。
制度、価格、製品仕様のように変わりやすい情報は確認日も記録します。取得できなかった情報は「ない」と断定しません。
- 優先する情報
- 公式文書、契約書、製品の正本データなど、責任主体が明確なもの。
- 補助情報
- 報道や解説は背景理解に使い、重要な事実は一次情報で確認します。
- 使わない情報
- 出典不明の要約や、生成AIの回答だけで確認された数値。
02
証拠台帳を文章より先に作る
証拠台帳は出典の一覧ではなく、下書きに使う事実を一件ずつ出典と結び付ける作業表です。一つの行に複数の主張を詰め込まず、検証できる最小単位へ分けます。
証拠台帳の基本項目
- 事実IDと一つの主張
- 出典名、URLまたは文書ID、該当箇所
- 公開日・更新日・取得日
- 対象期間と適用範囲
- 事実・解釈・未確認の区分
- 引用可能範囲と取扱上の注意
03
完成文から出典へ逆向きに検証する
下書きができたら、文章中の主張を先頭から拾い、対応する根拠があるか確認します。自然な接続詞や形容詞にも、元資料にない因果や評価が入り込むことがあります。
公開前の逆引きチェック
- 固有名詞・数値・日付のすべてに根拠がある
- 出典の対象期間や条件を落としていない
- 相関を因果として書いていない
- 未確認事項を断定へ変えていない
- 引用と要約が原文の意味を変えていない
- リンク切れと個人情報の混入を確認した

