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人の手の形からUIを考えてみた

人の手をUIの観点から眺めて見ると、 ちょいちょいおもしろいことが見えてきます。 強引ではありますが。

関節という名のわかりやすいヒンジ

指の関節はいわばヒンジのようなものですね。 指の関節はいい感じでしわしわになっているので、 誰が見てもヒンジのようなものだとわかります。 もし、このしわしわがなかったら、 関節で指が曲がるということがわかりにくいのではないでしょうか。

指に力を伝えるためのオプション機能である爪は視覚的には控えめに

爪は指に力を伝えるのに必要なものらしいです。 ただ、必ずしも爪がなくても全く指が機能しないわけでもないと思われるので、 爪は指のオプション的な機能という扱いなのではないでしょうか。 そのため、指は視覚的に強調されず、 指にさりげなく馴染むようなビジュアルになっているのではないかと思います。 ネイルして、あえて視覚的に強調している女性もいますが。

多面的でトリッキーなヒンジを持つ手のひら

手のひらをよく見ると、 縦横斜めに無数にしわしわが入っています。 これをなんと呼べばいいのでしょうか。 とても多面的でトリッキーなヒンジです。 日常の人工物で手のひらに似たものはなかなか見つかりません。

手は機能に忠実な形態をしている

こうして見ると、 手は機能に忠実な形態をしているなと感じます。 形態は機能に従う、という有名な言葉がありますが、 まさにそれです。 指の関節にしても、わざわざしわしわにせず、 関節部分を伸縮性の高い皮膚にして、 しわしわのないフラットなデザインにすることもできたはずです。 でも、それではそこが関節であることが直感的には伝わりません。 そういったユーザーの自己帰属感を考慮した合理性が 手のデザインにはあるのかもしれません。

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