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法律とデザインの問題解決方法の違い

あくまで漠然としたイメージの話ですが、 法律とデザインとでは 直面した問題に対する解決方法に違いがあるという気がします。

例えば、受動喫煙という問題があるとする。 これを法律という手法で解決しようとすると、 一律喫煙を禁止したり罰則を設けることで解決しようとする。 それに対して、デザイン的な手法で解決しようとすると、 何らかの手段で非喫煙者と喫煙者が共存できる社会を模索したりする。 「どちらが善なのか」は別として、問題解決方法としてこれだけの違いがある。

デザインは異なる立場の意見をできるだけ公平に吸収しようとする。

何らかの問題が発生した場合、 異なる立場にある複数の層に社会が分断されていることが多いと思う。 受動喫煙問題で言えば、喫煙者と非喫煙者とか。 働き方改革で言えば、経営者と労働者とか。 法律で問題を解決しようとすると、 どうしてもどちらか片方の立場に寄り添うことになってしまうことが多いように思う。 法律には必ず「罰せられる悪役」が必要だから。 デザインとは、そもそもどちらかを罰しようとするようなものではないので、 異なる立場にある双方の声を丹念に聞く傾向が強いと思う。

法律とデザインの違いをデザイナーがどう捉えるか。

何らかの問題に直面したときに、 法律とデザインのどちらの手法が社会を分断しない解決方法なのかは明らかです。 デザイナーは常に世の分断されそうな社会問題に敏感になり、 社会を一つにする解決方法を提示し続ける必要があると感じます。 結果的に、それが新しいデザインになるのではないかと思います。

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