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デザイン=ビジュアルという風潮

理想論は横に置いといて、 デザイン=ビジュアルやグラフィックという風潮が現実問題としてあります。 どんなにユーザーエクスペリエンスやユーザーインターフェースの重要性を説いても どうしても「デザイン」となると、 ビジュアルやグラフィックの方に興味が偏ってしまう。 デザイナーやオペレーターでさえ、 デザイン=ビジュアルやグラフィックと思い込んでいる人もいます。

「デザイン」という言葉の意味がそもそも噛み合わない。

「デザイン」という言葉自体がコミュニケーション上、噛み合わないこともあります。 こちらが、ユーザーエクスペリエンスやユーザーインターフェース、ビジュアルなど総合的な意味で「デザイン」という言葉を使っているのに対し、 相手が単なるビジュアルという意味で「デザイン」という言葉を使っているケースが多々あります。

例えば、ワイヤーを元にビジュアルを起こすオペレーターが 「今からデザイン作りますね。」と言う。 (ワイヤー自体の是非は別として)ワイヤーを作っている時点でデザインは始まっているわけで。 デザイン=ユーザーエクスペリエンスやユーザーインターフェース、ビジュアルなど総合的な意味、の場合、 「今からデザイン作りますね。」という言葉遣いはおかしいわけです。 要するに、このオペレーターにとってはデザイン=ビジュアルやグラフィックということなんですね。

目に見えないものは信じない風潮。

では、なぜユーザーエクスペリエンスやユーザーインターフェースをデザインとして捉えない人が多いのでしょうか? それは、おそらく目に見えないものだからでしょう。 ユーザーエクスペリエンスやユーザーインターフェースは厳密には可視化されてはいるものの、 実際には触ってみないと感じられないもの。 しかもビジュアルのように、赤なら赤、という視覚的な明確さはない。 そういう部分に難解さと取っ付きにくさを感じるのかもしれません。

「お客様は神様」という日本の商習慣に馴染みにくい。

「ユーザーエクスペリエンス」や「ユーザーインターフェース」という言葉には 「ユーザー」という言葉がついています。 要するに「ユーザー」のためにデザインするということなのでしょう。 「お客様は神様」という日本の商習慣の中で、お客様を飛び越えて「ユーザー」のためにデザインするということは簡単なことではありません。 場合によってはお客様を否定することにもなる。 こうした日本の商習慣との兼ね合いで、「ユーザー主語のデザイン」を知らず知らずのうちに避けてしまっているということも考えられます。

デザイン=ビジュアルやグラフィックと捉えた方がわかりやすいし、 指示通りにオペレーションした方がお客様を立てられるし楽だ、ということです。

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