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モバイル記事ページによくある「続きを読む」

モバイルのニュースサイトによくある、 冒頭の記事のサマリー的なものの下に 「続きを読む」や「記事を読む」などのリンクがあって、 それをタップすると、全文が表示されるというUI。

下記の記事によると、 そのUIに対して、Google幹部がこぞって不快感を示しているようです。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/02/10/25011

上記の記事によればGoogle幹部は 広告関係などお金が理由でこのようなUIにしていると踏んでいるようですが、 上記の記事の中で例として示しているNHKオンラインでもこのようなUIになっているので、 必ずしもお金だけが理由ではないように思えます。 むしろ「間違った善意」からこのようなUIになっている可能性がある気がします。

まず前提として記事ページにアクセスしたユーザーは「記事を読むぞ」というモチベーションが高い

まず前提として、 前のページの何らかのリンクをタップして記事ページに遷移したユーザーは 全体として「記事を読むぞ」というモチベーションが高いと思われます。 その後、期待が裏切られるかどうかは別として、全体として期待感は高い。

記事全文を読むにはさらにもうワンタップしなければならないという失望感

そのような期待高まるユーザーが記事ページに遷移した後、 記事全文を読むにはさらにもうワンタップしなければならないことを知った時の 失望感は想像以上に大きい。 記事全文を読むために行わなければならない行動が多すぎるのです。

モバイルサイトにまつわる「定説」が拡大解釈されたUIなのではないか?

個人的には、このGoogle幹部が不快感を示すUIが 必ずしも悪意によって作られたものだとは思えない。 むしろ、「モバイルでは文字数が多いと読みにくい」とか 「記事冒頭にサマリーがあるとユーザーは読みやすい」という 「定説」を総合した結果生まれた「善意」なのではないかと。

そういう観点でこのUIを見ると、何となく説明がつくのです。 例えば、文字数が膨大な記事をそのまま表示すると ユーザーが文字数に圧倒されて読まなくなるのではないか、 だから「続きを読む」で折りたたもう、とか。 でも、これは「ユーザーが記事を読むモチベーションが低い」ということが前提。 記事を読むモチベーションが高いユーザーにとってはむしろ不快ですからね。

結局、ユーザーをどう捉えるかという問題に帰結していく

結局、これはユーザーをどう捉えるかという問題に帰結していくのだと思います。 記事ページにアクセスするユーザーは大きく分類して 「記事を読むモチベーションが高いユーザー」と 「記事を読むモチベーションが低いユーザー」の2種類いて、 それらのどちらを優先するか、ということなのだと思います。

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